都道府県版GAP


🌱「都道府県版GAP」は、各自治体が独自に策定した農業生産工程管理(GAP)基準で、国際水準GAPガイドラインに準拠した取り組みを地域ごとに展開しています。これは、食品安全・環境保全・労働安全・人権保護・農場経営管理の5分野をカバーし、持続可能な農業を目指すものです。

🗾 主な都道府県版GAPの例(2025年時点)

都道府県GAP名称対象品目準拠確認日
岩手県いわて国際水準GAP青果物・穀物令和5年12月5日
宮城県宮城県GAP実践点検シート青果物・穀物令和6年12月16日
福島県ふくしま県GAP青果物・穀物令和4年12月16日
栃木県農場点検シート青果物・穀物・飼料作物・非食用令和7年5月21日
埼玉県S-GAP基準書野菜・果樹・穀物・茶令和6年6月17日
新潟県※未掲載(2025年時点)

国際水準GAPガイドライン:農林水産省

※新潟県は、まだ国際水準GAPへの準拠確認が掲載されていないようです。


🌾都道府県版GAPの実践例には、地域の特色や課題に合わせた創意工夫が光っています。以下にいくつかの事例をご紹介します。


🧑‍🌾 実践例①:新潟県・穂海農耕(上越市)

  • 受賞歴:農林水産大臣賞(平成29年度「未来につながる持続可能な農業推進コンクール」)
  • 取り組み
    • 作業日誌の徹底記録とヒヤリハットの共有
    • 労働安全対策として、危険箇所の明示と教育
    • 地域との連携による環境保全活動
  • ポイント:上越市の事例で、**GAPを通じて「人が育つ農場」**を実現しています。

🌾 実践例②:福井県・GAP実践事例集

  • 内容
    • 異物混入防止や農薬の適正使用による食品安全の確保
    • 廃棄物処理や施肥管理による環境保全
    • ヒヤリハットの記録と共有による労働安全の向上
  • 特徴:絵や写真で改善方法を紹介する「現場安全プロジェクト」があり、視覚的に学べる教材として活用されています。

🌿 実践例③:岩手県・いわて国際水準GAP

  • 対象品目:青果物・穀物
  • 取り組み
    • チェックシートによる自己点検
    • 責任者の配置と教育訓練の実施
    • GAP導入による資材管理の効率化
  • 成果:販売先の信頼確保と従業員の意識改革に成功。

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komuro
komuro
ASIAGAP指導員

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